健康チェック:鳥の肝臓と腎臓について知っておくべきこと

2025年07月12日 00時00分

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今回のブログは少し長いですが、愛鳥の健康の鍵となる肝臓と腎臓について和訳しました。これらの臓器は、状況次第で深刻な問題を引き起こす可能性があります。
ここでは、愛鳥の健康的な生活を支えるために知っておくべき臓器の健康情報をご紹介します。


愛鳥の肝臓の健康について知っておくべきこと

鳥は肝臓病になりやすい傾向があります。セキセイインコやオカメインコ、アマゾンインコなどは特に肝臓の問題のリスクが高く、多くの場合、鳥の肝臓の問題は特定の脂肪やタンパク質を大量に消化する能力が低いことが原因です。
以下のような要因が肝臓の問題を引き起こす場合もあります。

  • カビによる毒素の過剰摂取
  • 化学物質への暴露
  • 有毒植物への接触
  • 腫瘍
  • 代謝障害
  • 栄養不足

愛鳥の体の仕組みや栄養の必要性を正確に理解しないまま、不適切な食事を与えることが健康問題の原因になっていることが多くあります。(野生と飼育下の違いを考慮していないなど)
 

「愛鳥が以下のような症状を示している場合、肝臓が健康でない可能性があります」と、獣医のRick Axelsonは述べています。


これらの症状は、愛鳥が肝臓に問題を抱えている可能性を示すサインです。細かい変化でも見逃さず、愛鳥の健康を守るために注意を払いましょう。


鳥の脂肪肝疾患に見られる症状

鳥が「脂肪肝疾患(Fatty Liver Disease)」になると、見た目にもわかるような変化が現れることがあります。もっとも目立つサインの一つは、体が大きく膨らんで見えることです。特に胸のあたりに脂肪がたまりやすく、触ると柔らかい塊のように感じることがあります。

また、脂肪肝の代表的な症状として「クチバシの伸びすぎ」があります。クチバシがいつもより長くなっていたら、体の中に何らかの問題がある可能性があります。さらに、クチバシやツメに黒い変色が見られることもあります。これは脂肪肝によって血液の固まりにくさが酷くなることで小さな内出血が起き、それが黒い色として見えるのです。

ただし、こういった外見の変化だけでは、脂肪肝の原因である肝臓の腫れを見分けるのは難しいです。正しい診断をするには、鳥の診療に詳しい獣医さんが、専用の機械でしっかり検査する必要があります。


鳥の肥満と脂肪肝疾患:栄養管理の重要性

「肥満とそれに伴う脂肪肝疾患は、鳥に見られる最も一般的な栄養疾患の一つです。これは、一般的な高脂肪のシード主体の低品質な食事が主な原因です。」(Animal House of Chicagoより引用)

多くの善意ある飼い主は、シードのみまたはペレットのみの食事が “鳥に必要なすべての栄養を提供できる” と誤解しています。これは、市販の鳥用フードの多くが「総合栄養食(Complete diet)」として販売されているため、そのマーケティング戦法を信じてしまう飼い主が多いのも一因です。(原文:The fact that so many mainstream bird-food companies market their products as "total nutrition" products makes it difficult to know otherwise.)

今までシードが与えられてきたのは、鳥の栄養学に関する科学的知識が十分に普及していなかったためです。また、乾燥シードは手軽で便利であることから、今でも広く利用されています。しかし、シードは脂肪含有量が高いだけでなく、鳥を一般的な病気や疾患から守るために必要な特定のビタミンが不足していることが多いのです。

シードのみの食事では、鳥は野生環境で枝から枝へ飛び回りながら採食する際に得られる多様な栄養素を摂取することができません。野生の鳥は、季節や環境に応じて非常に幅広い食物(シード以外のもの)を採取しているのです。

したがって、適切な鳥の食事には、果物や野菜に加えて、イネ科植物、穀物、そしてキヌア、スペルト小麦、豆類といった高品質なタンパク源を含めることが重要です。こうしたバランスの取れた食事を与える必要があります。



鳥のライフステージと栄養の変化

鳥は、成長期、換羽期、病気や怪我からの回復期には通常より多くのタンパク質を必要とします。タンパク質が不足すると、シードやペレットを過食し、脂肪や炭水化物を過剰に摂取し、健康を著しく損なうリスクが高まります。
 

鳥の肝臓の健康を守るために避けるべき重大な食事の誤り

複数の鳥を飼育(多頭飼育)する際に陥りやすい誤りの一つは、すべての鳥に同じ食事内容を与えてしてしまうことです。
例えば、鳥の消化機能は年齢とともに変化することが知られています。また、コンゴウインコやヨウムのような大型の鳥は、高脂肪のナッツやシードを好み、過剰に摂取しがちです。これらの鳥は、器用で強力なクチバシを使い、好物のナッツやシードばかりを選び食べるため、シードミックスを与えた場合、栄養バランスが大きく偏るリスクがあります。そのため、自制できる鳥には適した食事であっても、大型の鳥にとっては栄養的に不適切である可能性があるのです。



鳥は、栄養バランスの悪い食事を続けていても、数年間は明確な健康問題を示さないことがあるため、飼い主が問題に気づくのが遅れることも少なくありません。しかし、最終的に脂肪肝は、適切な食事管理や治療を行わなければ命に関わる深刻な疾患へと進行します。

次に、鳥の腎臓が健康に果たす役割について詳しく見ていきます。

 

鳥の腎臓の健康について知っておくべきこと

腎機能の低下は、飼育されている鳥によく見られる健康問題の一つです。一般的に、これは加齢とともに発症することが多いですが、不適切な栄養管理によって若い鳥でも深刻な腎疾患を引き起こす可能性があります。
人間の腎臓と同様に、鳥の腎臓は血液中の老廃物をろ過し、尿として排出する役割を担っています。つまり、腎臓は鳥の体内の浄化システムともいえる臓器です。そのため、腎機能を健全に保つことは、鳥の全身の健康維持に不可欠です。


鳥の腎機能低下の兆候

では、鳥が腎臓の問題を抱えているかどうかをどのように判断すればよいのでしょうか?

これらの症状が見られた場合は、早急に鳥類専門の獣医師による診察を受けることが重要です。

次に、鳥の腎臓を健康に保つための具体的な対策について詳しく見ていきます。


鳥の腎不全の主な原因とその影響

鳥の腎不全には、さまざまな原因が考えられます。
たとえば、ウイルス、細菌、真菌感染症は腎不全のリスクを高める要因として知られています。 さらに、重金属や農薬への曝露も腎機能障害を引き起こす可能性があります。 そのため、鳥のケージ、食器、おもちゃに有害な物質が含まれていないか慎重に確認することが重要です。

しかし、鳥の腎臓の健康に最も影響を与えるのは食事です。不適切な食事によるビタミン欠乏が腎疾患の原因となることがあり、特にビタミンAの欠乏(低ビタミンA症)は腎疾患と強く関連しています。シード主体の食事はビタミンAが極端に不足しやすいため、注意が必要です。ビタミンAの重要性について理解を深めることを強く推奨します。


痛風と腎疾患の関係

痛風(Gout)は、鳥の腎機能低下と密接に関係しています。 人間の痛風と同様に、鳥の痛風は血液中の尿酸値が腎臓の処理能力を超えたときに発症します。 関節、靭帯、腱に尿酸結晶が沈着すると、腫れや痛み、熱感を伴うことがあります。

また、痛風による尿酸の蓄積は、腎臓内に結石(腎結石)を形成する原因にもなります。 ほとんどの鳥の健康問題と同様に、腎疾患も栄養の偏りや不足が引き金となることが多いため、適切な食事管理が不可欠です。
 

鳥の腎疾患の原因

鳥の腎疾患のうち、最も一般的な食事に関連する原因の一つはビタミンDの過剰摂取です。バランスの取れた食事が不足していると、鳥はタンパク質やその他の栄養素の不足を補うために、シードやペレットを過剰に摂取することがあります。その結果、ビタミンDを過剰に摂取し、ビタミンD中毒のリスクが高まる可能性があります。


鳥の肝臓や腎臓に問題があると疑われる場合の対処法

理想的なのは、肝臓や腎臓の問題が発生する前に予防策を講じることです。 鳥を迎えたその日から、ビタミン、ミネラル、栄養素を適切に摂取し、エネルギーと成長に必要な栄養を十分に吸収できるよう、バランスの取れた食事を提供することが不可欠です。 そのためには完全オーガニック・無添加・フィラー(かさ増し成分)不使用のフードを選択してください。

もし鳥が肝臓や腎臓の異常を示す兆候を見せている場合は、速やかに獣医師の診察を受けることが重要です。 専門の診断検査によって健康状態を確認し、必要な治療を施すことができます。多くの場合、適切な治療や食事療法を組み合わせることで、健康を回復させることが可能です。

また、獣医師は鳥の健康維持のために必要な食事の改善点についてもアドバイスをしてくれます。サプリメントの活用について相談するのも有効です。例えば、コンゴウインコのような大型の鳥は、他の鳥に比べてビタミンAの必要量が多いため、健康を維持するには適切な補給が求められる場合があります。


【ペゴからの一言】

獣医から指示があり処方された薬またはサプリメント以外、個人の判断で鳥にサプリメントは与えないでください。
栄養は不足だけではなく過剰も危険です。
もし、ペゴの愛鳥が健康診断で獣医からサプリメントを与えるように指示されたら凄く心配になります。
要は「普段の食事では栄養が取れていない不健康な体」ということなので、状態を確認してもし重症だったら回復するまでは指示に従い薬を与えますが補助食品のサプリメントではなく薬を希望します)薬やサプリメント無しでも健康でいられる食事を詳細に指導してもらいます。軽症だったら合成サプリメントは拒否します。健康なのに加工食品を売り付けてくる病院やショップが多いので自分で判断するようにしています。

この記事は獣医本人が書いたものではなく、獣医が在籍している企業が5年ほど前に書いたコラムです。皆さんが分かりやすいように補足や意訳、図の作成をしていますが、基本的に忠実に和訳しています。この内容が100%正確な情報として発信したわけではなく、こういう海外情報もありますよという多様な情報発信の一部ですので、参考にするところは参考にし「むむ?」っと思うところはご自身で調べたりかかりつけ獣医に相談するなどして正解を見つけてください。

もし今、食事バランスが心配で合成サプリメントを与えている方は
コチラのサプリメントを一度、お試しください。